「さっき、ほのさんから気持ちを伝えられましたよね。」

「ああ、慕ってくれていると言われた。」

るか様は、あっさりと答えた。

少しは、濁して欲しいと思うのは、私の我が侭なんだろうか。


「その意味、分かりますか?」

「ん?」

るか様は、知らん顔をしている。

本当は、知っているクセに。

「ほのさんは、あなたといい仲になりたいんです。」

「いい仲とは?」

るか様が、私に顔を近づけた。

「その……いい仲とは、夜を共にする仲ですよ。」

「ほう。」

ニヤつくるか様。

「我とそなたの仲みたいなものか?」

「違います。私達は、初夜しか夜を共にしていないでしょ。」

「そうだったかな。」

「そうですよ。」

るか様に受け流され、はぁっとため息をついた。

「とにかく、ほのさんを抱いてあげてください。」