助けて!

このまま、私、死ぬの?

るか様!

意識が朦朧として、目を閉じようとした時だった。

私の周りの水が、私を避けて通った。

「何をしているんだ!」

目を開けると、るか様が私の腕を掴んでいた。

「るか様……」

るか様は、私を引き寄せると、指をパチンと鳴らした。

徐々に、水が引いていく。

そして、穴の中から、ゴッという祠が動く音がして、水が止まった。


「ごめんなさい!私、雨を降らせようと思って……」

「そんな事はどうでもいい。」

るか様は、私をきつく抱きしめてくれた。

「間に合ってよかった。」

るか様の強い力に、私はほっとした。

「このお転婆め。」

「ごめんなさい。」

「寿命が縮む思いがした。」

こんな大変な思いをしたのに、神様にも寿命があるのかと思ったら、笑えてきてしまった。