「いいのか?一緒に休んでも。」

「はい。」

ここにるか様をとどめておけば、神殿には誰もいない。

雨を降らせる祠も探せる。


「どうぞ。」

私は布団を捲り上げた。

しばらくるか様は、私をじーっと見ていたが、私が何も言わずに待っていると、部屋の中に入って来てくれた。

「まさか、そなたから誘ってくれるとは、思わなかった。」

「誘う⁉」

まさか、私を襲う気⁉

いや、夫婦なんだから、そう言う事はしなきゃ。

私は息をゴクンと飲み干した。

るか様が私に近づいてくる。

思わず、目を瞑ってしまった。


「安心しろ。今日は、一緒に寝るだけだ。」

るか様が、私を見つめる。

こんな端正な顔立ちの人に見つめられたら、目を奪われてしまう。

するとるか様は、布団の中に横になった。

「さあ、そなたも横になるといい。」

私は、小さい声ではいと言うと、るか様の隣で横になった。