そして来る日も来る日も、そんなるか様を見る日が続き、私もしびれを切らした。

「駄目だわ。もう部屋に戻ろう。」

作戦変更。

そんなにあそこの場所から動かないんだったら、動かすようにしなきゃ。

でも、そんな事あるのかと、部屋に戻ると、驚いた。


魚の頭をした人達が、私の部屋でたくさん倒れていたのだ。

「なに~!!」

「あっ、奥方!」

そして鯛の一言で、魚達は起き上がった。

「奥方、大変だ!」

「きゃああ!」

鯛が、迫ってくる。

「村は、日照りが治らないと、また生贄を捧げるつもりだ。」

「何ですって!」

「確か、ときという女だ。」

私は、目を大きく開けた。

「ときを、また生贄にするの。」


私は、居ても立ってもいられなくて、るか様の元へ走った。