今更、知らないとは言わせない。

「そんなに日照りを直したいか。」

「当たり前です。その為に、ここに来ました。」

私も負けずに、じーっとるか様を見つめる。


「日照りを直す為……か……」

「はい!」

私は元気よく返事をした。

「我の妻になる為ではないのか。」

そう言われた途端、私はるか様に、押し倒された。

「きゃっ!」

「何を悲鳴を上げているのだ。もう夫婦になった仲ではないか。」

「あっ……」

顔が赤くなる。

そうは言っても、何が何だか分からない内に終わってしまったから、正直覚えていない。


端正な顔だちのるか様が、私を見降ろす。

綺麗な瞳に見つめられると、時が止まってしまいそうだ。


「我に、抱かれるか?」

真剣な目で見られると、胸がキュンとした。

何、この気持ち。

でももう、私達は夫婦なんだ。