「だったら、助からずに死ねばよかった……」

私の目から、涙が流れた。

「役に立たないのなら、いっそ殺して欲しい!」

私がそう叫ぶと、襖がスーッと開いた。


すると襖の外で待っていてくれたほのさんが見えた。

「よかったです、つき様。るか様が許してくれたみたいです。」

「本当に?」

立ち上がると、また身体が浮きあがった。

「きゃあああ!」

「あっ、つき様!」

そして私の身体は、風に乗ってるか様のいる場所に、辿り着いた。


「るか様!」

私が彼の名前を呼ぶと、風は私を床に落とした。

「いったーい!」

お尻を撫でると、クククッと笑うるか様がいた。

「なんだ、元気ではないか。」

「なんだ。ではないです!」

私はるか様を睨みつけた。