「……様?つき様?」

「うーん……」

気が付くと、私は自分の部屋で、横になっていた。

「どうされたのですか?具合でも悪いのですか?」

ほのさんに聞かれ、私ははっと目を覚ました。

「るか様!」

「えっ?るか様がどうされました?」

私はガバッと起き上がった。


「るか様と話をしている内に、るか様の機嫌を損ねてしまって。」

「はぁ。厄介な事になりましたね。」

私はほのさんの顔を見た。

「厄介な事?」

「ええ。恐らくしばらくの間、つき様はるか様の元へは辿り着けないかと。」

「何ですって!」

私は部屋を出ようとして襖を開けようとすると、襖が開かない。

「これは……」

「るか様の力が、働いているのですわ。」

「あの、水神野郎~~!」

私はほのさんがびっくりする程の言葉を使うと、襖を蹴った。