るか様が考えると言って、数日。

まだ雨は降らない。


「もう我慢ならない。」

私は毎日毎日、水面を見ながら暮らす為に、ここに来たんじゃないわ!

村の干ばつを直す為に、ここに来たのよ!

部屋の襖を開けて、私はるか様の元へ行った。


「ん?どうした?」

るか様は、もう私の足音が分かるみたい。

「どうしたもこうしたもありません!」

私はるか様の隣に座ると、顔を近づけた。

「どうして、まだ雨が降らないのですか!」

「その事か。」

るか様は、つーんと顔を横にした。


「雨の神様には、頼んでくれたのですか?」

「雨の神?知らんな。」

「はあ?」

この前、雨の神がどうって、話してたじゃないの!

「もしかして、本当は雨を降らせるのって、るか様なんじゃないですか?」

「そのもしかしてだったら、如何致す?」