るか様の新しい一面を知って、私は上機嫌にるか様から離れた。

なーんだ。

るか様、私の事気に行ってるんじゃん。

そう思ったら、今回の日照りの件も、何とかしてくれる?

ふふふと、私は笑った。


その時だ。

ふと柱の陰に、人がいるのを見つけた。

よく見ると、ほのさんだった。

「ほのさん?」

話しかけると、ほのさんは驚いていた。

「ああ……どうでした?お話。」

「ええ。何とかしてくれそうな感じでした。」

「それは、ようございました。」

でもほのさんの表情に、元気がない。


「どうかしました?ほのさん。」

するとほのさんは、寂しそうに笑った。

「……つき様は、るか様の事、お好きですか?」

私は一瞬、固まった。

「ごめんなさい。そんな事は、私には無関係でしたね。」

ほのさんは、申し訳なさそうに、下を向いた。