同じ様な襖が立ち並ぶ。

きっと、あの部屋と同じ物が、いくつも並んでいるのだろうか。

そして、ちょっと開けた場所に来た。


そこにるか様は、座っていた。

「るか様。」

振り返ったるか様は、一瞬難しそうな顔をした。

「どうして、ここに来た。」

「どうしてって……るか様とお話したくて。」

「ほのが教えたのか。」

「いいえ、違います。私が勝手に来たんです。」


もしかして、ここに来たのは間違い?


「まあ、いい。ここは神聖な場所だが、妻のおまえなら入ってもいいぞ。」

「はい。ありがとうございます。」

私はそっと、広い場所に足を踏み入れた。

その瞬間、辺りがヒヤッとした。

まるで、空気が違うみたい。


「驚いただろう。ここはおまえ達人間が、我の為に作ってくれたお社だ。」

「えっ?」