朝起きると、隣に寝ていたはずのるか様は、いなくなっていた。

「おはようございます。」

気が付くと、昨日の女の人が、桶を持って現れた。

「これで、お顔を洗って下さい。」

「ありがとうございます。」

私は桶の水で、顔を洗った。

そしてふきんを渡され、顔を拭いた。

「さすが名門織田家のお姫様は、違いますね。」

「えっ?」

ただ顔を洗っただけなのに、そんな事言われても。


「やはり、るか様の妻になるのは、つき様みたいなお姫様なんでしょうね。」

「はあ……」

まだ、妻になったという感じはしない。

「朝ご飯の前に、お風呂に入られますか?」

「お風呂か……」

昨日のるか様の肌の温もりが、まだ残っている。

「先に、朝ごはんにするわ。」

「はい。」

女の人は、桶を持って部屋を出ると、しばらくして朝ご飯を持って来てくれた。

「あの……るか様は……」