どうして?

えっ?ここ、海なの?湖なの?どっちなの?


「つき。酒は初めてか?」

「はい。」

「では、もう飲むな。顔がもう赤くなっている。」

「えっ!」

私は自分の顔を触った。

ほんのり熱くなっている。


「ここには何と、聞かされて来た。」

「何てって……それは……」

突然の事で、何も聞かされていない。

何となく、湖の中で溺れて死ぬのだと思っていた。

「まあ、いい。末永く仲良くやって行こう。」

「……はい。」

そう言われても、この人の妻になるなんて、確信はない。


そっと、るか様を見る。

やはり綺麗な顔立ちをしている。

目がキリっと細長くて、眉目秀麗で、鼻筋も通っていて。

見ていて、ポーッとしてきちゃう。