「京様、…私たちはどこに寝たら…」
京とみのりが一緒に寝るということはまさかないだろうかと不安になりながら京を見ると「大丈夫だ」と優しい言葉をくれる。
「とりあえず俺たちは布団を敷いて寝よう」
「布団…」
京の言うままにつばきは布団を敷いて寝ることになった。
だが、京が敷いたのは一人分の布団だけ。もう一つ用意しようとすると、京はいらないといった。
「ひ、一人分の布団で?!」
「そうだ、多少狭いが俺が抱きしめて寝れば一日くらい問題ない」
「…でも、朝みのり様が起きたら…」
「それでいいんだ」
結局、この夜はみのりが起きることなく何故か一つの布団で京とつばきも眠ることになった。
♢♢♢
翌朝
みのりよりも早く目覚めた。
それはもちろん普段以上に狭い中で眠っていたということもあるだろうが普段とは違う感覚があったからだ。
「…へ、え?…京、様、」
「おはよう」
京の手がつばきの太ももを撫でる。驚いてすぐに目を見開いた。



