◇
電車通勤をしていた春花だったが、静の車で送り迎えをしてもらう日々に変わった。助手席に座ると特別感が増す。
「ふふっ」
「どうした?」
「すっごく恋人っぽくて優越感!」
「それはよかった」
運転している横顔は凛々しく、静の隣にいることが夢のように感じられる。しかも職場まで毎日送迎してくれるのだ。高志の脅威よりも静から与えられる愛が大きくて春花は安心感でいっぱいになった。
あれ以来、高志の姿は確認していない。春花も静も店長の葉月でさえ防犯面に関していつも以上に気をつけていたが、幸いなことに何事もなく日々が過ぎていった。
送迎時は春花が店に入るまで静が付いていく。過保護なまでの扱いに春花は最初遠慮したが、静は頑として譲らなかった。
「おはようございます」
「おはよう、山名さ……えっ!」
たまたま出勤時間が同じだった葉月と店の前でバッタリ出会い、葉月は春花の隣に立つ静の姿を見て驚きのあまり言葉を失った。
電車通勤をしていた春花だったが、静の車で送り迎えをしてもらう日々に変わった。助手席に座ると特別感が増す。
「ふふっ」
「どうした?」
「すっごく恋人っぽくて優越感!」
「それはよかった」
運転している横顔は凛々しく、静の隣にいることが夢のように感じられる。しかも職場まで毎日送迎してくれるのだ。高志の脅威よりも静から与えられる愛が大きくて春花は安心感でいっぱいになった。
あれ以来、高志の姿は確認していない。春花も静も店長の葉月でさえ防犯面に関していつも以上に気をつけていたが、幸いなことに何事もなく日々が過ぎていった。
送迎時は春花が店に入るまで静が付いていく。過保護なまでの扱いに春花は最初遠慮したが、静は頑として譲らなかった。
「おはようございます」
「おはよう、山名さ……えっ!」
たまたま出勤時間が同じだった葉月と店の前でバッタリ出会い、葉月は春花の隣に立つ静の姿を見て驚きのあまり言葉を失った。