私は大人になりたい、少しずつ大人になりたい。次、話すとき、次、面と向かって話すときは大人になった私を見せたいし、見てもらいたい。

この出来事はわたしを強くしてくれるって確信してるし、この一年間はきっと大切なものになるだろう。



春、夏、秋、冬、きみと過した春夏秋冬。

春、きみと出会って、夏、きみと付き合って、秋、きみと笑って、冬、きみとの関係が変わって、春、きみと苦しんで、夏、きみとさよならした。


明日から完全に会わないわけじゃない。苦しくはなると思う。でもわたしなら大丈夫、と思える自分が確かに存在していた。


まだまだかもしれない。だけど、私はこの夏間違いなく成長出来たと信じて、私を変えてくれた夏であったと信じて歩いていこうと思う。



「ありがとう、優陽くん」

私の声が夏の匂いに溶けた。夏は終わる、そして私の初恋も終わる。







END