放課後だけじゃなくて、廊下であったとき、学食であったとき、目が合ったとき笑ってくれて、手を振ってくれた。


友達に雰囲気が変わったと言われた。どこ見てるの?ってからかわれて、くすぐったくて、恥ずかしくて誤魔化していたけれど、それすらも幸せだと感じていた。




距離が近づいていくたびに胸の中に広がる幸せが広がって、いま思えばあのときが私の中で一番幸せだった。





夜もたくさん話すようになった。

メッセージがきたときは震える指でメッセージを開いて、自分から話しかけるときはもっともっとドキドキして。


まだかなあ、ってトーク画面を見に行って、"既読"がついたときは焦って閉じて。




すぐに返信はしなくて、できなくて、相手がすぐに"既読"をつけてくれたときは眠くなるまで話し続けた。