「分かったよ、真由香は俺にヤキモチ妬いてくれているのか」

「当たり前でしょ、大我を大好きなんだから」

こんなに真っ直ぐに素直な気持ちをぶつけられたのは、はじめてのことで気分がよかった。

俺は真由香を抱きしめた、そして何度も何度も唇を重ねた。

しかし、そんな幸せは永くは続かなかった。

次の休みに俺と真由香はデートに出かけた。

「真由香、どこに行く?」

「ディズニーランドに行きたいな」

「ディズニーランド?」

「そう、いいでしょ、お願い」

俺は真由香のお願いにはいつも抵抗出来ない。

「よし、じゃあ出発だ」

ディズニーランドに着くと、真由香はテンションが上がったみたいに、俺の手を引っ張って動き回った。

俺は真由香の様子に違和感を感じた。

「真由香、呼吸苦しくない?」

「えっ、だ、大丈夫だよ」

「ちょっと脈測らせて」

「大丈夫、大我、最上先生と同じこと言わないで」

「最上は何を言ってたの?」

真由香はベンチに腰を下ろし、呼吸を整えていた。