鬼と花
あやかし・和風ファンタジー
1
おいなり紺/著
- 作品番号
- 1665977
- 最終更新
- 2022/04/28
- 総文字数
- 16,760
- ページ数
- 36ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 1
彼らはひっそりと生きている。
例えば電柱の影、例えば鏡の向こう、例えば貴方の後ろでーー。
家族から透明人間のように扱われていた旭は、ある日とんでもない事件に巻き込まれてしまう。
死の淵に佇む彼を救ったのは、同じクラスの美少女だった。
なんと彼女の正体は吸血鬼でーー。
予期せず眷属となってしまった旭は、彼女と婚約することになってしまった。
「旭くんのことは、私が責任を持って幸せに致します」
これは鬼と眷属が、恋を育てる物語。
- あらすじ
吸血鬼は時に、己の血を分けて眷属を作り出す。
一説によれば安定した食料を得るためとされているが、理由は未だ分かっていない。
両者は心身共に深く結ばれ、契約を破棄しない限り生涯を共にすることになる。
そのため恋愛感情が芽生えることも珍しくない。
しかし一部で眷属はこうも呼ばれているのだ。
傀儡。
主に心を奪われた哀れな人形、と。
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