美人二重面奏

 ベビーピンク
 「最近、学校にカップルが増えてきたんだよね。
 ガクサイマジックってやつ!
 でも私はそんなマジックにかからないよ(ハート)
 私はみんなのアイドルだからね(キラキラ)」

 赤たん
 「ピンクたん、世界一のアイドルだよぉ! 一生おす(ハート)(ハート)」

 ベビーピンク
 「ありがト! 赤たん、大好き(ハート)」

 いつも通りSNSに投稿し、今日はリプ返の日だから簡単に好きを振りまいておく。ひと通り終わって天井を見上げる。

 「怜くんに言いたいよ。」

 ラインを開くと怜くんから友達申請が来ていた。

 「今日の話だけど、いいよって言っていいかな? でも絶対誰にも、私と付き合ってるって言ってほしくないの。バレたくない。それでもいいかな??」

 トーク画面を開いて下書きのメッセージを書いて。ここまでしているけど送信ボタンは押せない。押しちゃいけない。
 かといって下書きを消してしまえるほど、もう恋の炎は小さくはなかった。