「好きです。付き合ってください!」
「え、え、え!!!」
驚きの声が、学校を真っ二つに割いてしまいそうだ。
1組でサッカー部の成績・スポーツ・イケメン度学年No. 1の日野怜くんに4階のベンチへ呼び出されたと思ったらこれだ。うちの学校はもちろん、隣町の学校にもファンクラブがあるという。そんな人から告白されてしまった。
「ごめん、突然こんなこと言って。」
「いや、その…。」
とりあえずびっくりして立ち上がってしまった腰をベンチに落ち着けることにした。怜くんも私に合わせてスッと腰掛ける。
「私もなんとも言えなくて、ごめん。」
「なんとも、とは?」
怜くんのちょっと太めの凛々しい眉毛がハの字になる。
「だから、なんとも言えないの!」
とりあえずそう絞り出すのに精一杯で、もう怜くんの前にいるのが恥ずかしくなって、そのまま階段へ急いだ。
「『ごめん』とか『いいよ』とか、『ちょっと考えさせて』でもいいから。なんか返事してよー!」
学校の廊下ってこんなに響くんだ、というくらい大きく何度も怜くんの言葉がこだましている。
言いたいよ「いいよ」って。私だって青春したいもの。怜くんかっこいいし、一緒に街を歩くの楽しそう。でも、ベビーピンクだもん。「ごめん」って言えればどれだけ楽か。言いたくないよ、こんなチャンス、逃したくない。でも「ちょっと考えさせて」もらったところで、ベビーピンクに彼氏は御法度なことは変わりない。それに「ベビーピンクだから」なんて、口が裂けても言えない。
「さおりちゃーん!」
教室がある2階に降りてきても怜くんの声はこだましていた。
「え、え、え!!!」
驚きの声が、学校を真っ二つに割いてしまいそうだ。
1組でサッカー部の成績・スポーツ・イケメン度学年No. 1の日野怜くんに4階のベンチへ呼び出されたと思ったらこれだ。うちの学校はもちろん、隣町の学校にもファンクラブがあるという。そんな人から告白されてしまった。
「ごめん、突然こんなこと言って。」
「いや、その…。」
とりあえずびっくりして立ち上がってしまった腰をベンチに落ち着けることにした。怜くんも私に合わせてスッと腰掛ける。
「私もなんとも言えなくて、ごめん。」
「なんとも、とは?」
怜くんのちょっと太めの凛々しい眉毛がハの字になる。
「だから、なんとも言えないの!」
とりあえずそう絞り出すのに精一杯で、もう怜くんの前にいるのが恥ずかしくなって、そのまま階段へ急いだ。
「『ごめん』とか『いいよ』とか、『ちょっと考えさせて』でもいいから。なんか返事してよー!」
学校の廊下ってこんなに響くんだ、というくらい大きく何度も怜くんの言葉がこだましている。
言いたいよ「いいよ」って。私だって青春したいもの。怜くんかっこいいし、一緒に街を歩くの楽しそう。でも、ベビーピンクだもん。「ごめん」って言えればどれだけ楽か。言いたくないよ、こんなチャンス、逃したくない。でも「ちょっと考えさせて」もらったところで、ベビーピンクに彼氏は御法度なことは変わりない。それに「ベビーピンクだから」なんて、口が裂けても言えない。
「さおりちゃーん!」
教室がある2階に降りてきても怜くんの声はこだましていた。



