「そういえばさ、昨日のニュース見た?カミングアウトのやつ」
昼休み、ともかの机に集まって話しているとそんな話になる。
「あーあれね、見た見た。」
「ちょっとびっくりしたかも」
「確かに意外だったよね」
会話の内容に少しビクつきながらも不自然にならないよう会話に参加する
「でもさ、芸能人がそうやってカミングアウト出来るような社会になったのは良いよね」
「だよねー」
「そうだね」
「そういえば2人は好きな人とかっているの?」
みのりが急な方向転換をしてくるのはいつもの事だ。
「急だなwえーそうだなぁ、今は居ないかな」
あ、乗るんだね。とゆうか意外。ともかなら彼氏くらい居そうな感じだけれど、なんてこれは偏見か。
「そっかー。杏莉は?」
いきなり振られて少しびっくりしつつ頭に浮かぶのは優羽のこと。でも、さすがにこの2人でも言えないし…
「わ、私も居ないかな」
「2人とも居ないじゃんかー
恋バナの意味ないじゃん!」
「そーゆーみのりはどうなの?」
お、ともかよく聞いた!
「え、私も居ないけど」
「なら聞くなよw」
「いやぁ2人とも好きな人いるのかなとか気になってさ。」
「まぁ確かに少し気になるよね」
なんて軽く話しているとチャイムがなった
「もうそんな時間か」
「じゃ、また後で」
「また」
自分の席につきひとつ息を零す。
ふたりとは仲良くしているけれど自分が同性愛者─実際には同性愛者ではなく全性愛者と呼ばれるものなのだけれど─とばれても仲良くしてくれるかなんて分からないから。バレないように好きな人なんて居ないふうに振る舞わなければならない。恋バナの時は少し迷って、毎回言うのを辞める。普通に恋バナとかしてみたいな、なんて心の底で思いながら、溢れて来そうな感情に蓋をして先生の話に耳を傾けた。
昼休み、ともかの机に集まって話しているとそんな話になる。
「あーあれね、見た見た。」
「ちょっとびっくりしたかも」
「確かに意外だったよね」
会話の内容に少しビクつきながらも不自然にならないよう会話に参加する
「でもさ、芸能人がそうやってカミングアウト出来るような社会になったのは良いよね」
「だよねー」
「そうだね」
「そういえば2人は好きな人とかっているの?」
みのりが急な方向転換をしてくるのはいつもの事だ。
「急だなwえーそうだなぁ、今は居ないかな」
あ、乗るんだね。とゆうか意外。ともかなら彼氏くらい居そうな感じだけれど、なんてこれは偏見か。
「そっかー。杏莉は?」
いきなり振られて少しびっくりしつつ頭に浮かぶのは優羽のこと。でも、さすがにこの2人でも言えないし…
「わ、私も居ないかな」
「2人とも居ないじゃんかー
恋バナの意味ないじゃん!」
「そーゆーみのりはどうなの?」
お、ともかよく聞いた!
「え、私も居ないけど」
「なら聞くなよw」
「いやぁ2人とも好きな人いるのかなとか気になってさ。」
「まぁ確かに少し気になるよね」
なんて軽く話しているとチャイムがなった
「もうそんな時間か」
「じゃ、また後で」
「また」
自分の席につきひとつ息を零す。
ふたりとは仲良くしているけれど自分が同性愛者─実際には同性愛者ではなく全性愛者と呼ばれるものなのだけれど─とばれても仲良くしてくれるかなんて分からないから。バレないように好きな人なんて居ないふうに振る舞わなければならない。恋バナの時は少し迷って、毎回言うのを辞める。普通に恋バナとかしてみたいな、なんて心の底で思いながら、溢れて来そうな感情に蓋をして先生の話に耳を傾けた。