「殺したい」
私の「愛」は、よく狂ってると言われてた。
「好きな人を自分の手で殺すのが夢なの。あなたにだって、最初にそういったはずよ!」
愛した人の唯一の人になりたくて、人生の最高潮で勝ち逃げがしたくて。
「でも、あなたは『それでもいい』と言ってくれたじゃない!勿体なくて殺せなくなるくらい、幸せにしてくれるって言ったじゃない!!」
なのに……
なのに、なんで……
「……なんで、私なんかを庇ってこんなことになっているのよ…あなたを殺すのは私。あんな、トラックなんかじゃない。だから…」
「生きて」