「ナンデモナイデス」

うおおおおおおおおおおおお!! ミュウの!! ぷるんぷるんの! 身体の! 表面に! 着替え中のリュカのカラダが映っている! うおおおおおおおおおおおおおお!!

「………………ぅぉぉ」

思わず上がりそうになった感嘆の声を、俺は喉の奥に押しとどめた。とりあえず俺は紳士的にミュウをガン見しようと思う。

「?」

ミュウは、不思議そうに身体をくねらせた。

「動くんじゃない! 角度がズレる!」

「角度?」

「ナンデモナイデス」

俺は首を動かしながら、リュカの生着換えを鑑賞した。

「どうして首をひょこひょこ動かしてるの?」

「イヤー、サイキンウンドウブソクデ」

「よくわからないけど、とりあえずその棒読みはやめて」

「ハイ」

リュカが俺の作った服を着てしまうと、それはそれでやっぱり可愛いし、精神にも優しい。ちょっと興奮しすぎて、いろいろと失礼なことをしてしまった気がする。

「俺の欲望のために利用してごめんな」

「ソラ、アヤマル、ワカラナイ」

「わからなくて良いんだよ」

ミュウの頭を撫でると、気持ちよさそうにぷにょんと平たくなった。

「こいつはミュウ、俺の相棒だ」

「やわそうに見えるけれど、それなりの実力を備えた魔物らしいわね」

リュカはおとがいに指を当てて、ミュウを観察した。

「こいつは大したやつだよ」