心の中でざまあみろだ。俺は生きている。おまけに仲間までできた。
それはともかく。
「狼王は孤高の存在で誰にでも牙を剥くし、竜王は敵対する者に容赦しない……この二体が出会っちゃったら大変なことになるね」
「タイヘン! タイヘンナノ、ヨクナイ!」
「そうだな、良くないな」
「ナワバリ!」
「ふむふむ」
ミュウはぽいんぽいん跳ねながら、頑張って説明してくれる。よく聞いてみると、四体はそれぞれの縄張りを持っていて、そこを出ることはないらしい。
「ともかく、ここを脱出するためには、四体の目を潜り抜けなきゃならないってわけだ。間違っても出会いたくはない連中だな……いろいろ教えてくれてありがとう」
「ソラ、ナンデモキク!」
本当に頼もしいやつだ。俺はミュウのぷにぷにした頭を撫でてやった。
「ミュミュ~」
ミュウはもいんもいんと形を変えながら喜んでいる。そんなふうに戯れていると、急にすさまじい衝撃が住処を襲った。
――ズドォオオオオ――オォン
天井の電灯が大きく揺れる。台所に吊るした調理器具がガラガラと鳴った。
「……様子を見に行こう、ほらついておいで」
洞窟を出ると、上は小高い丘になっている。丘に登った瞬間、俺の頬のすぐそばを何かの破片がすり抜けて行った。
「………………!」
それはともかく。
「狼王は孤高の存在で誰にでも牙を剥くし、竜王は敵対する者に容赦しない……この二体が出会っちゃったら大変なことになるね」
「タイヘン! タイヘンナノ、ヨクナイ!」
「そうだな、良くないな」
「ナワバリ!」
「ふむふむ」
ミュウはぽいんぽいん跳ねながら、頑張って説明してくれる。よく聞いてみると、四体はそれぞれの縄張りを持っていて、そこを出ることはないらしい。
「ともかく、ここを脱出するためには、四体の目を潜り抜けなきゃならないってわけだ。間違っても出会いたくはない連中だな……いろいろ教えてくれてありがとう」
「ソラ、ナンデモキク!」
本当に頼もしいやつだ。俺はミュウのぷにぷにした頭を撫でてやった。
「ミュミュ~」
ミュウはもいんもいんと形を変えながら喜んでいる。そんなふうに戯れていると、急にすさまじい衝撃が住処を襲った。
――ズドォオオオオ――オォン
天井の電灯が大きく揺れる。台所に吊るした調理器具がガラガラと鳴った。
「……様子を見に行こう、ほらついておいで」
洞窟を出ると、上は小高い丘になっている。丘に登った瞬間、俺の頬のすぐそばを何かの破片がすり抜けて行った。
「………………!」