性別:男

称号:異世界召喚に巻き込まれた人

レベル:140

【HP】1900

【MP】2100

【攻撃力】820

【防御力】660

【持久力】720

【精神力】900

【素早さ】700

【器用さ】900

【運】830

スキル:【錬金術】【豪力】【阿修羅】



やはりレベルが上がっていた。スキルを使うことでも、レベルは上がるらしい。

「精神力と、器用さ、あと運の伸びがいいな」

もしかすると、レベルの上昇値は行動によって変化するのかもしれない。

精神力は、この過酷な環境から。

器用さは、錬金術。

運が伸びてるのは、実際に運に助けられているから、とか。

「面白くなってきたぞ!」

いつ死ぬかわからない状況。生活は死と隣り合わせ。それでも面白い、なんて思える自分の図太さに、我ながら感心してしまう。

俺はレインボーフルーツをひとつ食べて、眠ることにした。剣の鞘を枕にして。良い意味でも悪い意味でも、夢みたいなこの世界で、初めての睡眠だった。



――翌日。



俺は自分の身体能力を把握するために、少し外を走り回ってみることにした。結果は、予想以上だった。

「俺……すげえ……!」

耳元でびゅんびゅんと風が唸る。いま日本に戻ったら、金メダルなんて目じゃないというスピードだ。それも、こんなに足場が悪いところで。