目的地はゲーセンで、要するにサークルの課外活動ということになる。なんで俺が呼ばれたのかはわからない。第三者の存在が、カップルの刺激になるのだろうか。まあ、役に立つってなら、別にかまわないけれど。幸せにしておれ。俺はログインボーナスを手に入れる。
歩き始めたので、俺はスマホから目を上げた。すると、小学生の女の子が目に入った。道路の近くでボール遊びをしている。危ないなあ。近くに母親がいるみたいだけれど、ママ友とお喋りしていて、子供は目に入っていないようだ。
「おい、ちょっとどこ行くんだよ」
「あれ見ろよ、ほっとけないだろ」
俺は母子に近づいて行った。オホホホなんて言ってる場合じゃないですよ、お母さん。
――路上に、ボールが跳ねた。
女の子はそれを追いかけてガードレールをくぐり、車道に入る。猛スピードでトラックが迫る国道へ。
「危ない!」
――とっさに身体が動いていた。
俺は地面を蹴って、ガードレールを越え、女の子を突き飛ばした。その瞬間、目の前で巨大なバンパーが光っているのが見えた。運転手の顔を見る余裕もなかった。思わず目をつぶった――。
「きゃあああああ!」
今頃になって、母親が悲鳴を上げている。
『そんな生き方してたら、いつか死ぬぞ』
歩き始めたので、俺はスマホから目を上げた。すると、小学生の女の子が目に入った。道路の近くでボール遊びをしている。危ないなあ。近くに母親がいるみたいだけれど、ママ友とお喋りしていて、子供は目に入っていないようだ。
「おい、ちょっとどこ行くんだよ」
「あれ見ろよ、ほっとけないだろ」
俺は母子に近づいて行った。オホホホなんて言ってる場合じゃないですよ、お母さん。
――路上に、ボールが跳ねた。
女の子はそれを追いかけてガードレールをくぐり、車道に入る。猛スピードでトラックが迫る国道へ。
「危ない!」
――とっさに身体が動いていた。
俺は地面を蹴って、ガードレールを越え、女の子を突き飛ばした。その瞬間、目の前で巨大なバンパーが光っているのが見えた。運転手の顔を見る余裕もなかった。思わず目をつぶった――。
「きゃあああああ!」
今頃になって、母親が悲鳴を上げている。
『そんな生き方してたら、いつか死ぬぞ』