俺が呼びかけると、リュカは素直に頷く。
「一緒に、外の世界を見ような」
「うん、必ず」
リュカは立ち上がって、ドアの前で立ち止まった。
「寝るのを邪魔してごめんね」
「大丈夫だよ、また何かあったら声をかけて」
「うん」
リュカはこちらを見て、穏やかな笑みを浮かべた。
「おやすみ、ソラ」
ドアが閉まると、俺はランプを消した。
「ソラ、オハナシ、スル」
星明かりに照らされて、ミュウがぽいんっと跳ねた。
「まだ起きてたのか」
「ソラ、リュカト、オハナシ、シタ。ボクモ、オハナシ、スル」
「そうだな、お話し、しようか」
俺は、自分のいた世界のことを、ミュウに話した。ゲーセンとか、学校とか、とりとめもない話。それをミュウは、嬉しそうに聞いている。
「ボク、モリカラ、デタコトナイ」
ミュウの表面で、月がきらっと光った。
「ソトノセカイ、タノシミ!」
「……そうだな」
小さな身体で、思うことはたくさんあるのだろう。なにせ俺たちより前に、この森から抜け出した魔物は、一匹もいないのだ。
「明日に備えて、そろそろ寝ようか」
「ウン」
ミュウはぽいんっと跳ねて毛布に包まった。
俺も、その夜は、ぐっすり眠ることができた。
* * *
「一緒に、外の世界を見ような」
「うん、必ず」
リュカは立ち上がって、ドアの前で立ち止まった。
「寝るのを邪魔してごめんね」
「大丈夫だよ、また何かあったら声をかけて」
「うん」
リュカはこちらを見て、穏やかな笑みを浮かべた。
「おやすみ、ソラ」
ドアが閉まると、俺はランプを消した。
「ソラ、オハナシ、スル」
星明かりに照らされて、ミュウがぽいんっと跳ねた。
「まだ起きてたのか」
「ソラ、リュカト、オハナシ、シタ。ボクモ、オハナシ、スル」
「そうだな、お話し、しようか」
俺は、自分のいた世界のことを、ミュウに話した。ゲーセンとか、学校とか、とりとめもない話。それをミュウは、嬉しそうに聞いている。
「ボク、モリカラ、デタコトナイ」
ミュウの表面で、月がきらっと光った。
「ソトノセカイ、タノシミ!」
「……そうだな」
小さな身体で、思うことはたくさんあるのだろう。なにせ俺たちより前に、この森から抜け出した魔物は、一匹もいないのだ。
「明日に備えて、そろそろ寝ようか」
「ウン」
ミュウはぽいんっと跳ねて毛布に包まった。
俺も、その夜は、ぐっすり眠ることができた。
* * *
