俺はリュカの間合いに飛び込んだ。
【阿修羅】
無数の斬撃がリュカへと襲いかかる。しかし。
――ガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
リュカはそのすべてを捌き切ったばかりか、さらに押し返してきた。
その一撃一撃が、重い。
可憐な少女の姿をしていても、やはりリュカは竜なのだ。その膂力は人間を遙かに超えている。
「それがソラの言う、まっとうな闘い?」
俺はリュカの連なる斬撃に、防戦を強いられていた。【阿修羅】の効果が切れた瞬間、俺は次のスキルを発動させる。
【豪力】
パワーを増幅した渾身の一撃。しかしそれも、リュカの跳ね上げるような木剣で弾かれた。やはり凄まじい膂力。頼り甲斐のある仲間だ――と思う反面、勝ちたいという気持ちも湧き上がってくる。
「防戦一方でいいの?」
「いろいろとやり方はあるさ」
これだけの戦いを繰り広げても、木剣は折れない。錬金術を使った特別製だ。この森で一番固いガンジョーカシの繊維をいちど《分解》して《構築》してある。
俺は上段からの斬撃を弾き返すと、その勢いを利用して、リュカの脇腹へと斬りかかった。もはや女の子相手だからといって、手加減などしていられない。しかしリュカは闘技場の床を抉れるほど強く蹴って、俺の攻撃を躱した。
力だけでなく、スピードも凄まじい。
「さすがは獄炎竜リンドヴルムだな」
【阿修羅】
無数の斬撃がリュカへと襲いかかる。しかし。
――ガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
リュカはそのすべてを捌き切ったばかりか、さらに押し返してきた。
その一撃一撃が、重い。
可憐な少女の姿をしていても、やはりリュカは竜なのだ。その膂力は人間を遙かに超えている。
「それがソラの言う、まっとうな闘い?」
俺はリュカの連なる斬撃に、防戦を強いられていた。【阿修羅】の効果が切れた瞬間、俺は次のスキルを発動させる。
【豪力】
パワーを増幅した渾身の一撃。しかしそれも、リュカの跳ね上げるような木剣で弾かれた。やはり凄まじい膂力。頼り甲斐のある仲間だ――と思う反面、勝ちたいという気持ちも湧き上がってくる。
「防戦一方でいいの?」
「いろいろとやり方はあるさ」
これだけの戦いを繰り広げても、木剣は折れない。錬金術を使った特別製だ。この森で一番固いガンジョーカシの繊維をいちど《分解》して《構築》してある。
俺は上段からの斬撃を弾き返すと、その勢いを利用して、リュカの脇腹へと斬りかかった。もはや女の子相手だからといって、手加減などしていられない。しかしリュカは闘技場の床を抉れるほど強く蹴って、俺の攻撃を躱した。
力だけでなく、スピードも凄まじい。
「さすがは獄炎竜リンドヴルムだな」
