外れスキルでSSSランク魔境を生き抜いたら、世界最強の錬金術師になっていた~快適拠点をつくって仲間と楽しい異世界ライフ~

大広間、食堂、地下室、謁見の間(あまり良い思い出はないけれど)、そして大浴場、数々の個室、寝室、本はないけれど図書室を作ったりもした。リュカたちは目を輝かせながら、あちこちを見て回った。

「みゅ! ソラ! ドウクツヨリ! スゴイ!」

ミュウも嬉しそうに、ぽいんぽいんと跳ね回っている。

「じゃあ、ひとまず食事にしようか」

たっぷりと面積を取った調理場には、冷蔵庫と大きなコンロもしっかり備えている。ガッツリ火力を使った炒め物を作ると、みんな喜んで食べてくれた。

フウカから受け継いだスキルがあるので、城中に電力が供給されていて、食堂も明るい。

「どう、フウカ、ホエル! ソラの料理は美味しいでしょ!」

「なんでリュカが威張る」

フェリスがボソッと突っ込む。

「こんな味の食べ物は、生まれて初めてですわ!」

「う~ん、美味しい~」

フウカは小さな身体で旺盛な食欲を見せ、ホエルは頬に手を当てて微笑んだ。

食事が済んだあと、みんなにお茶を振る舞った。

作戦会議だ。

「俺たちは森から出ようとしている。だがまだ情報が足りない。そもそも、なぜこの森が大迷宮に囲まれているのか、それすらわかってないんだ」

「わたくしも、幼い頃に空中の結界に触れたことがありますわ、お兄様。森から出るつもりがあったわけではありませんけれど」

「わたし~、小さい頃に聞いたことあるよ~」