このスキルの効果もあってか、驚くことに、城は七日間で完成した。自分でもびっくりだ。それもにわか造りには見えない、立派で巨大なものが出来上がった。しかしながら――。
「ちょっと不気味……かな?」
なんか全体的に黒っぽく、尖塔がいくつも聳えている。ギザギザしたラインが多い。なんか魔王の城みたいになっている。イメージが偏っていたせいか、材料の問題か。
「確かに威容が必要だとは思ったけれど……うーむ」
とりあえず、リュカ、フェリス、フウカ、ホエル、そしてミュウを城に案内した。みんなには、洞窟の家でゆっくりしてもらっていたのだ。鬱蒼とした森を抜け、丘を登って、城に到着すると、リュカが目を見開いた。
「これが城……またすごいものを作ったわね、ソラ!」
フウカとホエルも感心している。
「これが人間の文化なのですね! 素敵ですお兄様っ!」
「おっきいのはいいね~」
フェリスは、城自体にはあまり興味がなさそうだった。孤独を好む彼女にとって、大きな拠点にはあまり魅力を感じないのだろう。しかしながら、
「やはり、錬金術というやつには感心するな……」
と、ひとこと漏らした。
「じゃあ、中を案内するよ」
「ちょっと不気味……かな?」
なんか全体的に黒っぽく、尖塔がいくつも聳えている。ギザギザしたラインが多い。なんか魔王の城みたいになっている。イメージが偏っていたせいか、材料の問題か。
「確かに威容が必要だとは思ったけれど……うーむ」
とりあえず、リュカ、フェリス、フウカ、ホエル、そしてミュウを城に案内した。みんなには、洞窟の家でゆっくりしてもらっていたのだ。鬱蒼とした森を抜け、丘を登って、城に到着すると、リュカが目を見開いた。
「これが城……またすごいものを作ったわね、ソラ!」
フウカとホエルも感心している。
「これが人間の文化なのですね! 素敵ですお兄様っ!」
「おっきいのはいいね~」
フェリスは、城自体にはあまり興味がなさそうだった。孤独を好む彼女にとって、大きな拠点にはあまり魅力を感じないのだろう。しかしながら、
「やはり、錬金術というやつには感心するな……」
と、ひとこと漏らした。
「じゃあ、中を案内するよ」
