外れスキルでSSSランク魔境を生き抜いたら、世界最強の錬金術師になっていた~快適拠点をつくって仲間と楽しい異世界ライフ~

俺の渾身の攻撃を、マッサージと仰る。こいつだけは敵に回したくないと思わされた。逆を言えば、味方にすれば必ず大きな力になってくれるということだ。

「わかった。君にも、誓約の首輪を」

半ば地面と化した白鯨に、首輪が吸い込まれていく。ズドンと森が揺れて、やはり裸の女の子が現れた。

不死鳥とは対照的に、いろいろとスケールが大きい。出るところは出ていて、締まるところは締まっているという感じで、特に胸が、その、グラビアアイドルでも見たことないような、かなりの――。

「だから何をボケッと見てるの、服よ服!」

再びリュカに小突かれる。彼女たちの服の材料は、何が相応しいだろう。

「不死鳥はやっぱり、雷だな。雷を材料にしよう」

正直、いろいろと試したいことはある。燃える木や氷で服を生成することはできたけれど、雷のような現象からではどうか。

「雷を一発、落とす元気はあるか?」

「ええ、誓約の首輪を頂いてから、不思議と力が湧いてきていますの!」

俺はバッグに入れてきた小さな鉄球を、地面に置いた。錬金術を使うために、こういった材料は、いろいろと用意してある。

「こいつに雷を落としてくれ」

「合点ですわ!」