「なんと、ということは森の縄張りを手放すと仰る! そうなると狼王の縄張りは竜王とわたくしで分割……いや、しかし山岳地帯は飛行能力のあるわたくしにしか活用できない以上、ここは自然とわたくしのものに……しかしそれを条件に他の縄張りを引き渡すのはいささか……いえいえこれはこっちの話で、まあ、竜王に残ってさえいただければ、森の統治に問題はないかと存じます。秩序を保つために、お互い頑張りましょう!」
不死鳥がこんなことを言っている間に、ぽいんぽいんとミュウがすねにぶつかってきていた。
「ソラ、イウコト、アル……!」
「確かに……そうかもしれないな」
俺はミュウを撫でて、それから、不死鳥に向けて言い放った。
「リュカは、俺たちと一緒に森を出る!」
その言葉を聞いた瞬間、不死鳥は大きく身震いした。
「まさか! まさかまさかまさかまさか! 摂理と秩序の護り手である獄炎竜リンドヴルムがこの森を去ろうなどと、そんなそんな、冗談が過ぎます! とんでもない!」
「不死鳥……これは冗談じゃないわ……」
リュカが呟くように言った。生まれ育った森を離れるのは、勇気が要ることだろうと思う。けれども、リュカはとうとう決断した。
「私は……森を出る!」
不死鳥がこんなことを言っている間に、ぽいんぽいんとミュウがすねにぶつかってきていた。
「ソラ、イウコト、アル……!」
「確かに……そうかもしれないな」
俺はミュウを撫でて、それから、不死鳥に向けて言い放った。
「リュカは、俺たちと一緒に森を出る!」
その言葉を聞いた瞬間、不死鳥は大きく身震いした。
「まさか! まさかまさかまさかまさか! 摂理と秩序の護り手である獄炎竜リンドヴルムがこの森を去ろうなどと、そんなそんな、冗談が過ぎます! とんでもない!」
「不死鳥……これは冗談じゃないわ……」
リュカが呟くように言った。生まれ育った森を離れるのは、勇気が要ることだろうと思う。けれども、リュカはとうとう決断した。
「私は……森を出る!」