煌めくせかいでいちばんめ、









学校に楡のことを知っているひとはいなくなった。わたしは、先生たちから信頼だとか願望だとかのプレッシャーですり減っていくなかで、この狭い箱庭のような場所では、こういうものを与えられなくなったら、与えることをわすれられたら、それはわたしそのものをわすれられるという意味だと信じていた。だからこそすり減ったんだな、と思う。だって、



「高良ー、つまんねえんだけど」

「黙って」



楡は相変わらず隣を歩いてる。わたし以外から透明になっただけで。



「透明だとこういうとき不便だな。会話してっと、おまえが変人扱いされる」



楡って、だれなの……?

早かったなあ。俺はね、悪魔だよ。まあ見てて、おそろしく綺麗に変身すっから──、ね?

え、本物? 角生えた……ていうか、羽じゃん。黒いし。え、服の上から生え……というか洋服は変わんないの?

順応力高いな。

余命見たことあるくらいだし。

確かに。



公園でこんなやりとりをした。かと思うと、遠くからしていたと思ったこどもの声が急に近づいて、おねえちゃんだれとはなしてるの?



楡が爆笑しながら謝ってきて、楡とはやっぱ絶交しかないなあと思った。けど、話が深刻そうだったから、人気のないところへと移動したのちにちゃんと聞いた。移動しながら1発だけ殴ったらちゃんとふれられたからよくわかんなかったけど。