「基本、食が細いんだ。何を食べても美味しくないから」
「さっきは、あんなにがっついてたのに」
「久しぶりに美味しい食事だったんだ」
「私と一緒だったから?」
「二年ぶりに店で食べたからだろ。誰と食べようと味覚に変化はないよ」
「緒方はあいかわらず素直じゃないね」

 加藤は小さく息を吐き、両膝をついて僕の身体をまたいだまま前に移動する。彼女の赤い布地に包まれた下腹部が僕の眼前にあった。異性の性器が、それも加藤杏の性器がこんなにも間近にある。僕の心臓はもう破裂する一歩手前だった。睾丸がびくびくと痙攣するのを感じた。このまま射精してしまいそうだ。

「今度は緒方が脱がしてよ」

 加藤は僕の両肩に自身の両手を置いてそう言った。僕はみっともないくらいに震えている両手を上げると、下着の両端と彼女の腰に人差し指と親指で触れる。

「緒方、そのまま下に下げて。ゆっくりね。乱暴にすると安物だから破れちゃうんだ」
「あ、ああ」

 僕は加藤の言うとおり、彼女の腰から静かに赤い下着を脱がしていく。加藤の薄い陰毛とその向こうにある陰裂が露わになる。その割れ目から細く透明な線が赤い下着へと延びていた。それが加藤の愛液だと気づくのに、僕はしばらく時間がかかった。僕が勃起しているのと同じように、彼女も僕との性交渉で感じていたらしい。僕は加藤が履いていた下着の裏地についた染みを見て、ようやくそれを知った。

「緒方、初めて見たオマンコはどう?」加藤は頬を紅潮させつつも、いたずらっ子のようなニヤニヤ笑いを浮かべる。
「エロいよ、前ネットで見た画像はキモかったのに。加藤のはエロいけど可愛い感じがする」
「馬鹿。誰かのと比べんな。殺すよ」
「お前が言うとシャレにならない」
「もう邪魔だから、全部脱ぐね。ソックス以外」加藤は僕が彼女の膝まで下ろしたパンツを両手でつかむと両足を交互に上げて、完全に脱ぎ捨ててしまった。そして僕の腹に濡れた茂みを密着して再び馬乗りになる。
「ソックスは残すのかよ」
「その方がリアルJKとやってるみたいでいいでしょ?」
「僕は特に女子高生に思い入れはない」
「そうなんだ。だけど、私は」加藤は腰を浮かすとずりずりと後ろに下がり僕の性器の真上に身体を移動させた。右手で僕のペニスを優しく掴む。自分の花弁へと導いていく。「制服着てる時に、緒方としたかったな」

 え?