「い、いえいえ! わたしも小さすぎたせいなのか、当時のことは覚えてませんから! 全部、その親戚の人に聞いたことなんです。今は感情の整理も付いているので、気にしないでください!」
とシンディーは慌てて否定した。
「親戚の夫婦は、わたしを我が子のように育ててくれました。だからわたしはその人たちのことを、第二のお父さんお母さんだと思っています」
「良い人たちだったんだね」
「はい──でもわたしは思うんです。小さい頃のわたしにもっと力があったら、本当の両親を守ることが出来たかもしれない……って」
「だから冒険者に?」
「それだけが理由じゃないんですけどね。それに、他の夢もあったんですが、わたしじゃなれなくて……というわけで、簡単な試験に受かったら誰でもなることが出来る……冒険者にって」
それに──とシンディーは続ける。
とシンディーは慌てて否定した。
「親戚の夫婦は、わたしを我が子のように育ててくれました。だからわたしはその人たちのことを、第二のお父さんお母さんだと思っています」
「良い人たちだったんだね」
「はい──でもわたしは思うんです。小さい頃のわたしにもっと力があったら、本当の両親を守ることが出来たかもしれない……って」
「だから冒険者に?」
「それだけが理由じゃないんですけどね。それに、他の夢もあったんですが、わたしじゃなれなくて……というわけで、簡単な試験に受かったら誰でもなることが出来る……冒険者にって」
それに──とシンディーは続ける。
