追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 そう思考に没頭していると、シンディーがなにかに気付いたように口を開いた。
「あれ? そういえば、ベルちゃんの名前って魔神に似ていますよね? もしかしたら……」
「ち、違うよ! そもそも魔神の名前だなんて知らなかったからね。似ているのはたまたま!」
「そりゃそうですよね〜。普通、魔神にちなんだ名前なんて付けようとは思わないでしょうし。変なこと聞いて、すみませんでした」
 シンディーは特に怪しがる様子もなく、そう納得してくれた。
「と、とにかくベルフォット教のことは頭に入れておくよ。説明してくれて、ありがとね」
「いえいえ! これくらいお安いご用です!」
 とシンディーは胸を叩いた。
 彼女の右手が柔らかそうな胸に、もふんっとめり込む。
 正直、目を奪われる光景で、通行人の男たちもチラチラとこっちを見ているような気がしたが……当のシンディーは気付いていないようだった。