追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 お風呂に入るためには火と水の魔石を使わないといけないので、一般的には贅沢なものとされている。
 なので今まで僕は基本的に冷水で体の汚れを流していた。
 あれって風邪を引きやすくなるから、あんまりしたくないんだよね。汚れは取れるかもしれないけれど、疲れはなくならないし。
 だからいつぶりになるかも分からないお風呂に、僕はウキウキしていた。
「じゃあそこに行こう……ん?」
 フランクフルトも食べ終わって、空腹もなくなった。
 僕たちは宿屋に向かおうとしたんだけれど──その時、足下に落ちてあった一枚の紙切れに目がいった。
「これは……新聞か。誰かがポイ捨てしたのかな?」
 なんとなしにそれを手に取る。

『ベルフォット教にご注意!』

 そこにはそんなキャッチーな見出しの記事が書かれていた。
「ねえねえ、シンディー。このベルフォット教ってのはなに?」
「ああ、これは……」