追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「そうなんですよ! フィルさんの剣、超カッコいいんです。黒くて──」
「あああ! そうです、そうです! この剣で倒しました! でもどこにでもある剣ですから、そんなに気にしてもらう必要はありません! ただの安物の剣です」
 彼女の言葉に被せるようにして、慌ててリオネルさんに言った。
 正直に言っても信じてもらえるとも思わないけれど、魔神が宿っている剣なんだしね。
 本当に信頼出来る人以外には、話さない方がいいだろう。
「安物の剣……? とてもそうは思えないけどね。よかったら鞘から抜いて、刀身を見せてくれるかな? なあに、私は剣オタクでね。冒険者の身につけている剣がどうしても気になるんだ」
 リオネルさんが魔剣に手を伸ばそうとするが、
「い、いえいえ! 危ないですから。そんなことより僕たち、疲れてまして……早く宿屋で休みたいので、冒険者の再登録と魔物の核の換金を済ませてくれますか?」