追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「僕も君を見つけて、驚いたよ。まさかフライゴブリンなんていると思わなかったもん」
「そうなんです!」
 一転。
 彼女が目を輝かせて、声を大きくした。
「でもわたしと違って、フィルさんはすごいですね! だってあんなにシュバババーッて魔物を倒しちゃうんですもん! そんな冒険者は今まで見たことがありません! それにフィルさんの持っている剣もカッコいいですね! 全てが素晴らしいです! パーフェクトです!」
「あ、ありがとう」
 あまりにシンディーが勢いよく捲し立てるものだから、僕もたじたじになってしまう。
「だけど僕がすごいわけじゃないよ。僕の使っている剣がすごかったんだ。僕なんてまだまだだから……」
「強い上に謙遜もする。人間、出来てますね。さすがです、フィルさん!」
 とシンディーは胸の前で手を組み、うっとりとした表情になる。
 うーん……もう僕がなに言っても褒めてくれそうである。