「すみません。実は冒険者ライセンスをなくしてしまって……再発行することは出来ますか？」
「そうだったんですね。ちなみにどちらの街で冒険者ライセンスは作られましたか？」
「王都です」
「この街じゃないということですね……でしたらお手数をおかけしますが、再発行のためには試験を受けていただく必要があります」
　と受付嬢さんは申し訳なさそうに口にした。
　試験か……僕としては早く依頼を受けたいけれど、仕方ないよね。現状、僕が本当に冒険者なのか証明出来ないんだし。
「分かりました。では、そちらの試験を受けさせてもらいたいです」
「ご理解いただきありがとうございます。では、まずは私に付いてきてください。そこで一次試験を行います」
　受付嬢さんの言葉に、僕はすぐに首を縦に振るのであった。


　受付嬢さんの後に付いていくと、ギルドの裏手に出た。