あっ……そういえば、ベルはシンディーのことを苦手がっていた。
あれは、彼女が必要以上にベタベタしようとしていたからだと思っていたけれど……もしかしたら、頭の奥深くに聖女の記憶が残っていたからかもしれない。
「そうなんだね……じゃあ僕のことが嫌いになったかな?」
「はい?」
シンディーは怪訝そうな視線を僕に向ける。
「だって魔神が宿った剣──魔剣なんか使ってたんだよ? それに魔神の邪念が流れ込んできて、カトリナを殺そうとしてしまった。偉そうにしてたのに、結局魔剣のおかげで……しかも使いこなせていないって。そんな僕のことが嫌いに──」
「なに言ってるんですか!」
とシンディーは前のめりになって、大きな声を発した。
あれは、彼女が必要以上にベタベタしようとしていたからだと思っていたけれど……もしかしたら、頭の奥深くに聖女の記憶が残っていたからかもしれない。
「そうなんだね……じゃあ僕のことが嫌いになったかな?」
「はい?」
シンディーは怪訝そうな視線を僕に向ける。
「だって魔神が宿った剣──魔剣なんか使ってたんだよ? それに魔神の邪念が流れ込んできて、カトリナを殺そうとしてしまった。偉そうにしてたのに、結局魔剣のおかげで……しかも使いこなせていないって。そんな僕のことが嫌いに──」
「なに言ってるんですか!」
とシンディーは前のめりになって、大きな声を発した。
