「聖女すげーーーーー!」
 そりゃあ、これだけ強大な魔神が、聖女に封印されるわけだよ……。
「カトリナも無事みたいでよかった」
「それはこっちの台詞よ! いきなり殺されかけたと思ったら、今度はあなたが自殺するんだもん! 勝手に死のうとしないでよね。ほんと……心配したんだからっ!」
 とカトリナが僕の胸に顔を埋める。
「ちょ、ちょっとカトリナさん! ズルいです! いくら憧れの聖騎士さんでも、それは許しませんから!」
 シンディーも負けじと、僕を抱きしめる力を強くする。
 ふたりの色々と柔らかい部分が当たって、頭がクラクラしてしまう。
 だけど今の僕は間違いなく幸せだった。