ならば……多少のリスクは飲み込み、この魔剣──そして魔神と行動を共にするしかなかった。
そんなことを考えていたが。
「あっ、そうだ」
ポンと手を叩き、魔神にこう話をする。
「魔神、魔神……って呼ぶのもなんだか味気ないよね。それに街中で魔神だなんて呼べないし……」
『まあそれもそうじゃな。無用なトラブルは避けるべきじゃ』
「君のことはなんて呼べばいいのかな? 名前とかないの?」
『…………』
僕が問いかけると、魔神はしばらく黙った後、こう口にした。
『ベル……』
「ベル? それが君の名前?」
『分からぬ。しかし何故かその名前が頭に浮かんできた。今から妾のことはベルと呼ぶがいい』
「……? 分かったよ。僕はフィル。これからよろしくね──ベル」
まあ可愛らしい響きの名前だし、特に突っ込む必要はないだろう。
新たに旅のお供として魔神が加わった。
そんなことを考えていたが。
「あっ、そうだ」
ポンと手を叩き、魔神にこう話をする。
「魔神、魔神……って呼ぶのもなんだか味気ないよね。それに街中で魔神だなんて呼べないし……」
『まあそれもそうじゃな。無用なトラブルは避けるべきじゃ』
「君のことはなんて呼べばいいのかな? 名前とかないの?」
『…………』
僕が問いかけると、魔神はしばらく黙った後、こう口にした。
『ベル……』
「ベル? それが君の名前?」
『分からぬ。しかし何故かその名前が頭に浮かんできた。今から妾のことはベルと呼ぶがいい』
「……? 分かったよ。僕はフィル。これからよろしくね──ベル」
まあ可愛らしい響きの名前だし、特に突っ込む必要はないだろう。
新たに旅のお供として魔神が加わった。