しかし何故だか、ベルの姿は見えなかった。どこにいるんだ……。
「大丈夫か、ふたりとも」
ベルを探す前に、僕はふたりの体をそう揺さぶる。
するとほどなくして。
「だ、大丈夫よ。この程度で死なないから、安心して……それよりその剣はなに……? そんな黒い炎、今まで見たことがないわ」
「フィル、さん……? ですよね。ちょっと雰囲気が違うような……」
ふたりはゆっくりと顔を上げた。
よかった!
大人版ベルの言っていた通り、一命は取り留めていたみたいだ。
「話は後。今はそんなことより、早く街に戻ってふたりの治療をしないと……」
と言いかけた時であった。
魔剣がカトリナの首元に振り下ろされたのだ。
「ぐっっっっ!」
止まれ!
無理矢理筋肉を稼働させ、寸止めに成功する。なんとか彼女の薄皮一枚に傷を付けただけに留まった。
「大丈夫か、ふたりとも」
ベルを探す前に、僕はふたりの体をそう揺さぶる。
するとほどなくして。
「だ、大丈夫よ。この程度で死なないから、安心して……それよりその剣はなに……? そんな黒い炎、今まで見たことがないわ」
「フィル、さん……? ですよね。ちょっと雰囲気が違うような……」
ふたりはゆっくりと顔を上げた。
よかった!
大人版ベルの言っていた通り、一命は取り留めていたみたいだ。
「話は後。今はそんなことより、早く街に戻ってふたりの治療をしないと……」
と言いかけた時であった。
魔剣がカトリナの首元に振り下ろされたのだ。
「ぐっっっっ!」
止まれ!
無理矢理筋肉を稼働させ、寸止めに成功する。なんとか彼女の薄皮一枚に傷を付けただけに留まった。
