彼の体の周りを中心に光が拡散する。それは矢を形取って、一斉に発射された。
「くっ……!」
僕はそれを防ぐことで精一杯。
だが、光の速さを完全にいなすことは困難だった。いくつかの光の矢が僕の体を掠る。
それだけで刺すような強烈な痛みが襲いかかってきた。
意識が途切れそうになるところを、寸前で踏ん張る。
まともにこれが当たれば、待っているのは『死』であろう。
「きゃあっ!」
「カトリナ!?」
咄嗟に声の方に顔を向けると、カトリナが地面に倒れていた。
どうやら直撃は免れたみたいだが──光の矢が右肩を掠めたらしい。被弾場所から血は出ていない。しかし肌が爛れたような臭いが漂ってきた。
「くっ……! 少し待ってて! こいつとケリを付けて、すぐに助けにいくから!」
僕は格子状に連射される光を潜り抜け、リオネルの胸元に飛び込む。
「お前だけには魔剣は渡せない!」
「くっ……!」
僕はそれを防ぐことで精一杯。
だが、光の速さを完全にいなすことは困難だった。いくつかの光の矢が僕の体を掠る。
それだけで刺すような強烈な痛みが襲いかかってきた。
意識が途切れそうになるところを、寸前で踏ん張る。
まともにこれが当たれば、待っているのは『死』であろう。
「きゃあっ!」
「カトリナ!?」
咄嗟に声の方に顔を向けると、カトリナが地面に倒れていた。
どうやら直撃は免れたみたいだが──光の矢が右肩を掠めたらしい。被弾場所から血は出ていない。しかし肌が爛れたような臭いが漂ってきた。
「くっ……! 少し待ってて! こいつとケリを付けて、すぐに助けにいくから!」
僕は格子状に連射される光を潜り抜け、リオネルの胸元に飛び込む。
「お前だけには魔剣は渡せない!」
