「おや、この魔力……そうか、その猫が魔神の精神体だったか。盲点だった」
彼もベルの正体に気付いたらしい。
『八百年前──妾の討伐メンバー。そなたはその中のひとりじゃったのだな』
「ど、どういうことよ!? 八百年前なら、もうあいつが生きているわけないじゃない! それにどうして猫がそんなことを!?」
カトリナはベルに詰め寄り、そう問いを投げかけていた。
しかしリオネルはベルの代わりに、
「聖騎士のお嬢ちゃんは話を聞いていなかったのかな。私は魔神の右腕を喰らった」
と答えて、両腕をバッと広げた。
「私は確かに、八百年前に魔神と戦った。とはいってもその時の私は弱く、ただの一騎士だったんだけどね。そして戦いの最中、魔神の右腕が切断されたと同時──私はドサクサに紛れてその右腕を持ち、戦場から逃げた」
「力を得るため……ということか?」
「そうだ。さすがの君でも分かるようだね」
彼もベルの正体に気付いたらしい。
『八百年前──妾の討伐メンバー。そなたはその中のひとりじゃったのだな』
「ど、どういうことよ!? 八百年前なら、もうあいつが生きているわけないじゃない! それにどうして猫がそんなことを!?」
カトリナはベルに詰め寄り、そう問いを投げかけていた。
しかしリオネルはベルの代わりに、
「聖騎士のお嬢ちゃんは話を聞いていなかったのかな。私は魔神の右腕を喰らった」
と答えて、両腕をバッと広げた。
「私は確かに、八百年前に魔神と戦った。とはいってもその時の私は弱く、ただの一騎士だったんだけどね。そして戦いの最中、魔神の右腕が切断されたと同時──私はドサクサに紛れてその右腕を持ち、戦場から逃げた」
「力を得るため……ということか?」
「そうだ。さすがの君でも分かるようだね」
