そっちに顔を向けられない。だからふたりが今、どういう表情をしているのか分からなかった。
「どうして……! あなたは魔剣の力を求めたっ!」
剣を振るいながら、リオネルに問いを投げかける。
こうやって戦ってみたら分かる。
リオネルは魔法を使わずに、僕の攻撃を躱し続けているのだ。
これは恐るべきことである。最早人間業ではない。
芸術のような足捌きだ。こんな状況でなかったら、目を奪われていただろう。
「それほど強いなら、あなたは血の滲むような努力を続けてきたはず。それなのにどうして……」
「ふむ、それは君も同じじゃないかね?」
リオネルは涼しい顔をして続ける。
「君も努力していた。しかし結局は魔剣の力を求めた。だからこそ魔剣の所有者として選ばれたんだ」
「どうして……! あなたは魔剣の力を求めたっ!」
剣を振るいながら、リオネルに問いを投げかける。
こうやって戦ってみたら分かる。
リオネルは魔法を使わずに、僕の攻撃を躱し続けているのだ。
これは恐るべきことである。最早人間業ではない。
芸術のような足捌きだ。こんな状況でなかったら、目を奪われていただろう。
「それほど強いなら、あなたは血の滲むような努力を続けてきたはず。それなのにどうして……」
「ふむ、それは君も同じじゃないかね?」
リオネルは涼しい顔をして続ける。
「君も努力していた。しかし結局は魔剣の力を求めた。だからこそ魔剣の所有者として選ばれたんだ」
