追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「どうして? そうだね……私の夢を一言で言うと世界征服(・・・・)だ」
「世界、制服……っ?」
 シンディーが疑問を発する。
 カトリナも険しい視線をリオネルに向けていたが、彼の言葉の真意を図りかねているよう。
 一見、無謀で子どもっぽい理由だ。
 しかしその本当の意味を、この場で僕とベルだけが分かっていた。
「ベルフォット教がなくなるのは少々不都合なので、そこのバカな男をけしかけたんだけどね」
「な、なんだと!?」
 バカな男と言われ、ギャロルがすごむ。
「しかしこうなった以上、もうベルフォット教も聖騎士もどうでもいい。フィル君──君の魔剣があれば十分だ」
 リオネルが僕が握る剣に視線を注ぐ。
「え、魔剣? どういうことですか、フィルさん」
「あなた、まさか……」
 シンディーとカトリナの視線も、一斉に僕に注がれる。
「……あなたの目的はこれでしたか」