追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 疑問形ではあるものの、リオネルさん──いや、リオネルから発せられる言葉には、出来の良い生徒を思う教師のような雰囲気があった。
「あなたがギルドマスターだからです」
 僕はカトリナの言葉を思い出しながら、こう続ける。

『ここにベルフォット教の本部があることは、ギルドのトップ層は知ってるんだし』

 そう。
 聖騎士がここを訪れていることは、ギルドのトップ層しか知らなかった。
 ベルフォット教の信者が今回の襲撃に気付き、逃げてしまわないようにするための処置だろう。
 ならばこの情報を知る人は出来る限り少ない方がいい──そう考えるのは自然なことだ。
 だが。