追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「そうとも思えないけどね。ここにベルフォット教の本部があることは、ギルドのトップ層は知ってるんだし」
 うーん……どういうことか分からない。
 しかしさっきのカトリナの言葉に、強烈な違和感を覚えた。
 それがなんなのか頭の中で精査していると。

「おや、もう邪教信者の制圧は済んだようだね」

 ひとりの男が廃教会の入り口から現れ、僕たちの方へ歩み寄った。
「リオネルさん……?」
 ミースネの冒険者ギルドのマスター、リオネルさんだった。
 彼は優しげな笑みを口元に宿し、こう続けた。
「心配になって見にきたんだよ。でもそれは杞憂だったようだね。それにしても……フィル君。どうして君がここに? たまたま迷い込んだのかな?」
「い、いえ、カトリナから連絡を受けて……」
「ああ、そうなんだ。まあ──だから私がここに来たんだけどね」
 とリオネルさんが僕に手をかざした。